職種紹介:通信会社社員の仕事や業務内容とは
インフラのひとつである通信サービスを提供し世の中の安定的な通信環境を整える。
通信会社は、電力やガス、水道、道路、鉄道などと同様、人々が快適な日常生活を送ったり、
円滑にビジネスを進めたりするうえで不可欠な「通信」サービスを提供する会社です。
固定電話の電話回線をはじめ、企業が業務用データを送受信するための専用線、
インターネットの背後にある光ファイバーや海底ケーブルを経由した大規模な通信網、
また携帯電話やスマートフォンで利用する無線による通信回線などを構築し、人々が安定的に通信できる環境を整えます。
通信会社の採用活動は大きく分けて「新卒採用」と「キャリア採用」の2種類があり、
新卒では基本的に大卒者を対象とし、総合職として幅広い仕事に携わる可能性があります。
平均年収は、500万円~600万円程度がボリュームゾーンとされますが、
大手キャリアでは平均年収800万円以上になるともいわれます。
日進月歩のITと同じく通信業界もまた日々激しい変化を続けており、
社会を支えるインフラを提供する企業として、今後ますますその役割は大きくなっていくものと考えられます。
今後は競争は徐々に激しくなっていく
最先端のテクノロジーを駆使して提供される通信サービスは、
IT分野と切っても切り離せない関係にあり、日進月歩のIT業界と同じく、
通信業界もまた日々激しい変化を続けています。
ただ、近年はスマートフォンの普及がひと段落したこともあって、市場の成長速度は鈍化しつつあります。
あらゆるモノをインターネットに接続する「IoT」を筆頭に、
まだまだ新しいニーズはあると思われますが、他業界からの新規参入業者も相次いでおり、
競争環境は徐々に厳しさを増していくでしょう。
通信会社社員のやりがい、楽しさ
通信会社は社会にとって不可欠な存在
現代は、情報が他の諸資源と同等の価値をもつ「情報化社会」と呼ばれるようになって久しく、
日常生活においてもビジネスの場においても、通信インフラは文字通りの生命線といえます。
新しい通信サービスが世間からの脚光を浴びるシーンも多く、
通信会社社員は社会全体をけん引しているという実感を得ながら働くことができます。
通信業界の流れは速く、時代に乗り遅れないようにするだけでも大変ですが、
それに見合った大きなやりがいが得られるでしょう。
就職先は大きく2種に分けられる
通信会社は、自社で通信設備を保有する会社と、
通信回線や設備を借り受けて通信サービスを提供する会社の2種類に大別することができます。
前者は「キャリア」と呼ばれることもあり、
固定回線分野では電話回線や光ファイバー回線を用いた通信サービスを、
モバイル通信分野ではスマートフォンなどに関するサービスを提供しています。
後者は、インターネットへの接続サービスを提供する
「ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)」と呼ばれる会社が代表的です。
通信会社のつらいこと、大変なこと、苦労
ノルマを意識しなければならない
通信会社各社は、自社のシェアを1%でも拡大しようと、日々しのぎを削っています。
とくに営業職には、毎月の契約獲得件数や契約金額などにノルマが課せられていることも多く、
個人単位や部署単位で成果を出し続けることが求められます。
ノルマ自体は、仕事のモチベーションやチームの連帯感につながることもあり、
またインセンティブという形で給与にも反映されるため、決して悪い面ばかりではありません。
しかし、プレッシャーにつながりやすいことも事実で、
うまく成果が出ない時期は精神的につらくなることもあります。
通信会社社員に向いている人・適性
世の中のトレンドに敏感な人
通信業界では、次から次へと新しい技術やサービスが生み出されていくため、
通信会社社員にも、その動きに対応していくスピードが求められます。
通信会社社員には、短いサイクルで移り変わっていく消費者のニーズを的確に捉えられる、
世の中の動きに敏感な人が向いているでしょう。
最新型のスマートフォンやタブレットなどが発売されるたびに買い替えたり、
新しいSNSサービスなどに目がない人は、
通信会社社員の適性があるといえるかもしれません。