職種紹介:住宅メーカー社員の仕事や業務内容とは
規格化・工業化によって住宅を大量生産し、全国規模で事業展開する。
自社ブランドの住宅販売を行うのが住宅メーカーの主たる業務です。
契約を結ぶ営業、施主のニーズに合った図面を作成する設計、
図面を形にする現場管理が三位一体となって品質の良い住宅を提供しています。
扱う商品が高額であるため、大卒がほぼ必須です。
生産担当においては理系の専門学科を卒業していることが条件になる場合がほとんどです。
基本給は平均ですが、営業担当は契約数に応じたインセンティブが支給されることも多いため、
努力次第で高収入が目指せる職種であるといえます。
特に敏腕の営業は月収が3桁になることも珍しくありません。
一方でノルマをこなせず、他部署に異動になったり、
最悪の場合、退職という道を選んだりする人もいるようです。
年々人口が減少が進んでおり、不動産の市場は縮小が見込まれますが、
単身者や高齢者にターゲットを絞った商品開発を行うなど、各社努力を続けています。
自社ブランド住宅の販売やアフターサービスを行う
住宅メーカーは、自社のハウスブランドを中心とした戸建て住宅や
マンションの販売を手掛ける会社です。
1軒の住宅が出来上がるまで、基本的にすべての工程を社内で行いますので、
住宅メーカー社員の仕事内容は多岐にわたります。
まず、営業担当者が、ショールームや住宅展示場などで接客し、
自社商品を紹介したり、住宅に関する相談に応じます。
契約を結んだら、設計担当者にバトンタッチして、
図面を作成し、それを元に現場管理担当者が実際の建築業務を行い、完成したら顧客に引き渡します。
住宅を販売したら終わりというわけではなく、物件の定期的メンテナンスや、
十年後、二十年後のリフォームなども行いますので、
住宅メーカー社員はそれぞれの顧客と長く付き合うことになります。
住宅メーカー社員のやりがい、魅力
顧客からの信頼を勝ち得たとき
住宅は非常に高額であり、失敗すると取返しがつかないものですので、
購入するにあたっては、顧客のほとんどは複数の住宅メーカーを熱心にまわって、慎重に比較検討します。
その中から自社が選ばれ、契約を結べた際には、顧客との信頼関係を築くことに成功し、
安心して任せられると認めてもらえたということですから、喜びもひとしおです。
住宅という大事なものを取り扱うことのやりがいは、営業担当だけでなく、
社内すべての部署の人間が日々感じることでしょう。
住宅メーカー社員のつらいこと、大変なこと、苦労
精神面や体力面など、部署に応じたつらさがある
住宅メーカー社員は、自身の担当する業務によって、それぞれ異なるつらさがあります。
営業担当者は、住宅メーカーに限った話ではありませんが、
常にノルマを背負い、プレッシャーと戦い続けなくてはなりません。
成績が芳しくないと、違う部署に異動させられることもあるようです。
また設計担当者は、商品規格の制約などから、自身の思うように設計できないジレンマがありますし、
現場監督は、時期によっては早朝から深夜までの長時間労働が常態化するつらさがあるようです。
住宅メーカー社員に向いている人・適性
接客が得意で、親身になれる人
ほとんどの人にとって、住宅は一生に一度の大きな買い物であり、
人生における大事な決断のひとつです。
そんな住宅を取り扱う住宅メーカー社員には、顧客から信用されるだけの、
クオリティの高い接客が求められます。
言葉遣いや礼儀作法だけでなく、深い専門知識に基づく的確なアドバイスや、
相手の話をよく聞き、悩みや相談に対して親身になる姿勢が必要です。
そういった接客能力の高い人は、住宅メーカー社員に向いているといえます。