2021年4月現在、最近40代でも長年の人生経験やキャリアを買って受け入れる求人も増えています。
しかし、ここ最近の転職ブームで軽く考えて転職すると悲惨です。
中でも特に年収下がるのを受け入れて40代で転職、新天地で賭けてみたい、なんてちょっと冒険すぎますよね。
私自身は、そういったチャレンジスピリットは大好きなので応援したいのですが…
今回はそのあたりのお話をしていきたいと思います。
転職ブームでチャンスに触発され、転職を迷う40代
転職経験2~3社はあたりまえ、終身雇用は過去のもの
職なんて、ごくごく一部の変わった人しかしませんでした。
新卒で入社した会社で定年まで勤め上げるのが普通でした。そして育ててくれた企業に恩返しする美徳も。
しかし、現在2021年では、少し前から転職ブームと言われています。
それを表すように大手転職サイトの調査によると2〜3人に一人は転職経験者だそうです。
(もちろん、ステップアップやキャリアアップといった前向きな転職も含みます)
大半の人は一度くらい転職を考えたり、転職サイトを閲覧してみたりしたことがあるんじゃないでしょうか。
ひょっとして今がチャンスなのでは?と考えてしますよね。
事実、魅力的な求人情報も多い
となりの芝生は青いと言いますが、それぞれの企業が工夫をして募集要項を出しているだけあって、
少し求人を見回しても魅力的に感じる求人情報が多いです。
現状の会社に不満がまったくなく働いているひとの方が少ないはずなので、より魅了されてしまいます。
しかしそこは良く見極めていかないと後で痛い目にあいます。
(入社後にこんなはずではなかった…と)
40代以降の転職では、大幅に年収下がることもある
基本的に入社後は新入社員
様々な経験をかって即戦力で採用されたとしても、そこの会社では最初はあなたは新人なのです。
40代以上の会社員が、転職しようとする場合、よほどのスキルや経験が評価されない限り、年収アップは難しいです。
ましてや、管理職採用なら別ですが、年収維持で御の字、だいたいは年収下がる転職が多いです。
40代ともなれば、年収600万とか800万円も得ているひとも一定数いると思いますが、
場合によっては400万円以下になるケースも覚悟しなければなりません。
年収下がるなら転職しない?
実際、様々な事情があるにせよ、会社を辞めて心機一転して仕事をやり直したいという思いで転職するのだと思います。
自分のケースで言っても、ライフワークバランスなど他の条件面が働きやすい会社には年収が50万~100万の下げ幅であれば、
転職の許容範囲です。
以前、年収約500万で働いていた時に、新規事業の会社立ち上げて代表取締役で任せたいと、
普通に考えたら、大変ありがたいお話をいただいた事もありました。
年俸で600万円で経営者をする上に、毎週のゴルフ接待と週に2~3回の飲み会に参加が義務だと言われ、やんわりとお断りしました。
平社員の年収500万円の方が有意義に過ごせると思ったからです。
結局そのときに年収よりも大切な事にも気付かされました。
管理職候補や管理職待遇にも注意
魅力的な待遇や管理職候補という甘い言葉
40代で平社員しかしてこなかったひとが、待遇面や管理職候補という言葉につられて、入社できたとしてます。
管理職らしい事を経験してきたなら、まだマシなのですが、いきなり部門長やマネージメントを任せられるはずもなく、
試用期間で容赦なく、あなたの実力が見られます。
その結果、抜群のパフォーマンスが出せれば良いのですが、おそらく入社後のパフォーマンスが悪ければ、干されるだけです。
年収下がる転職をして、管理職にもなれず、新たな職場で干されるなんて悲惨過ぎます。
もはや、こうなると良くて窓際族、悪いと試用期間で解雇です。
自分もそんなひとを何人も見てきているので、安易に転職ブームにのせられてはいけません。
転職で年収下がることは十分あるし、40代の場合は、下げ幅も大きく、その後上昇する保証はありません。
1つあやまれば転職後の末路は悲惨すぎる、ということをよく考えておきましょう。
甘い転職情報には棘があると思い、それなりの覚悟を決めて挑みましょう。